「コンタクトレンズをしたまま、まつげパーマやマツエクの施術って受けられるの?」これは、視力矯正にコンタクトを使われている方からよくいただくご質問です。
結論からお伝えすると、ほとんどの場合、コンタクトレンズは施術前に外していただく必要があります。アイラッシュ施術は60〜90分間目を閉じた状態で行うため、コンタクトを装着したままだと角膜への負担、ドライアイの悪化、薬剤との接触リスクなど、複数の医学的・安全的な理由があります。
この記事では、なぜコンタクトを外すのか、ハードとソフトで違いはあるのか、外せない方の対応、視力矯正済みの方のケースまで、専門的な視点で詳しく解説します。
INDEX
結論 — コンタクトレンズに関する基本ルール
| コンタクトの種類 | 施術中の装着 | 推奨対応 |
|---|---|---|
| ソフトコンタクト(1day) | 外していただきます | 持参不要・施術後の新品装着 |
| ソフトコンタクト(2week/1month) | 外していただきます | ケース・保存液ご持参 |
| ハードコンタクト | 必ず外していただきます | ケース・保存液ご持参 |
| カラーコンタクト | 外していただきます | ソフトと同様の対応 |
| ICL・レーシック済み | 装着不要 | そのままご来店OK |
施術前に必ず外していただくのが基本ルールです。来店時にコンタクトの取り扱いについてスタッフからご案内します。

なぜコンタクトを外す必要があるのか
理由① 長時間目を閉じることによる酸素不足
コンタクトレンズは角膜の上に乗っている状態で、瞬きや涙液の循環によって酸素を供給しています。アイラッシュ施術中は60〜90分間目を閉じたままになり、
- 瞬きが完全に止まる
- 涙液の循環が低下する
- 角膜への酸素供給量が大幅に減る
…という状況になります。これが続くと、角膜浮腫(コーニアル・スウェリング) という、角膜が酸素不足で腫れる状態になりやすく、目の充血、視界のぼやけ、違和感の原因になります。
理由② 薬剤との接触リスク
まつげパーマで使用する チオグリコール酸塩(還元剤) や 臭素酸ナトリウム(酸化剤) は、目に入ると刺激や角膜障害を起こす可能性があります。コンタクトを装着していると、
- 万一薬剤が目に入った場合、コンタクト裏に成分が残留する
- 残留成分が長時間角膜に接触し、ダメージが拡大する
…というリスクが高まります。コンタクトを外しておけば、洗眼で即座に薬剤を除去できますが、装着中だとそうはいきません。
理由③ ドライアイの悪化
施術中はベッドで仰向けになり、目を閉じています。
- 通常: 瞬きで涙液が均一に行き渡る
- 施術中: 瞬きが止まり、涙液が偏在
- コンタクト装着時: レンズ表面の乾燥が一気に進む
施術後に「目がゴロゴロする」「視界がかすむ」と感じる方は、多くがこのドライアイ悪化が原因です。
理由④ 施術操作中の物理的接触
アイリストは目元の周辺で繊細な作業を行います。コンタクトを装着していると、
- 万一目元を触ったときにずれる可能性
- 違和感で無意識にまばたきしてしまうリスク
があり、施術の精度にも影響します。
ハードコンタクトとソフトコンタクト、対応の違い
ハードコンタクトレンズの場合
ハードコンタクトは特に注意が必要です:
- 角膜への接触面積が広く、ずれやすい
- 乾燥に弱く、長時間閉眼で角膜への密着圧が変化
- 装着のままだと角膜びらんのリスクが高まる
ハードコンタクト使用の方は 必ず施術前に外し、メガネをご持参 ください。
ソフトコンタクトレンズの場合
ソフトコンタクトはハードに比べてリスクは低めですが、それでも外すことを推奨します:
- 1day使い捨て: 施術後に新品を装着できれば衛生的
- 2week/1month: 専用ケースに保管が必要
カラーコンタクトも同様の扱いになります。
乱視用・遠近両用レンズ
乱視用や遠近両用のソフトレンズは、装着位置が重要なため、施術中の乾燥や姿勢で 位置ずれ を起こすことがあります。視界の質に影響するため、必ず外すことを推奨します。
来店時に持参いただきたいもの
| アイテム | 必要度 | 用途 |
|---|---|---|
| コンタクトレンズケース | ★★★ | 外したレンズの保管 |
| 保存液(ソフト用) | ★★★ | 保管時の必須 |
| 保存液(ハード用) | ★★★ | ハードユーザー用 |
| メガネ | ★★★ | 帰り道の視力確保 |
| 予備のコンタクト | ★ | 何かあったとき用 |
| 目薬(防腐剤フリー推奨) | ★ | 施術後のドライ感対応 |
メガネを忘れた場合
「メガネを家に置いてきてしまった……」というケースに備えて、サロンによっては 使い捨てメガネ や コンタクトを再装着できる衛生スペース をご用意しています。事前にサロンに問い合わせると安心です。
施術後のコンタクト再装着のタイミング
まつげパーマ後の場合
- 施術直後:まだ装着しないほうが安全(目元の薬剤臭・乾燥)
- 30分〜1時間後: 目元の状態を見て再装着可能
- 入浴・洗顔後: 通常通りの取り扱いに戻せる
施術後にもらえるアフターケアアドバイスでも、最初の数時間はコンタクト装着を控えるよう案内されることが多いです。
マツエク後の場合
マツエクは接着剤(シアノアクリレート系)が完全硬化するまで6時間程度かかります。この間:
- コンタクト装着で目を擦りやすくなる → エクステの初期定着に影響
- 接着剤の微量蒸気でコンタクトに影響することも
そのため、施術直後はメガネで帰宅、6時間以上経ってからコンタクト装着 が推奨されます。
視力矯正済みの方への対応
ICLやレーシックを受けた方
ICL(眼内コンタクトレンズ)や、レーシック(レーザー視力矯正)を受けた方は:
- 通常通り視力が確保されているため、コンタクト装着不要
- そのままご来店いただけます
ただし、術後1か月以内のレーシック後の方は、目元の繊細な施術全般を控える よう眼科医からアドバイスされることがあります。事前に主治医にご相談ください。
オルソケラトロジーの方
夜間のみコンタクトで角膜形状を矯正するオルソケラトロジーをされている方は、
- 日中はコンタクト装着不要なので、そのまま来店可能
- 施術中の角膜は通常状態なので、特別なリスクなし
問題なくご利用いただけます。

よくある質問
Q1. メガネで来店して、コンタクトに換えて帰るのは?
問題ありません。施術直後でなく 30分〜1時間程度経過後 であれば、コンタクトに切り替えていただけます。サロンのパウダールームで装着していただける場合もあります。
Q2. ハードコンタクトを外すのが大変です
ハードコンタクトは扱いに慣れない場所では外しにくいことがあります。自宅でメガネに切り替えてからご来店 いただくのが最もスムーズです。「サロンで外すのが不安」という場合は、ご予約時にスタッフへお声がけください。
Q3. ドライアイがひどいのですが施術できますか?
軽度〜中度のドライアイの方は、人工涙液(防腐剤フリー) を施術前後で点眼することで対応可能なケースが多いです。重度のドライアイで眼科治療中の方は、施術可否について事前にご相談ください。
Q4. コンタクトを装着したまま施術してもらった経験があるが、問題なかった
確かに、コンタクト装着のままで施術可能な場合もあります(特にソフトコンタクトの場合)。しかし、それは「リスクがゼロ」という意味ではなく、たまたま問題が顕在化しなかった という側面が大きいです。長期的な目の健康を考えると、外すことを習慣化することを強く推奨します。
Q5. アイメイクとコンタクト、どちらが優先される?
両方とも対応が必要ですが、優先順位的には:
- アイメイクは 完全に落としておく(自宅で)
- コンタクトは 外せる準備をして来店(サロンで or 自宅で)
「アイメイクを落としつつ、コンタクトはそのまま」が一番悪い組み合わせなので注意してください。
コンタクトユーザーの来店ルーティン
定期的に通われる方のために、効率的な来店ルーティンをご紹介します。
おすすめのルーティン
- 来店前日の夜: コンタクトをメガネに切り替えて目元を休ませる
- 当日朝: メガネで起床、アイメイクは最初から控える or 早めに落とす
- 来店時: メガネのままサロンへ、ケースと保存液を念のため持参
- 施術後: 30〜60分はメガネのまま、その後コンタクトに切り替え
- 帰宅後: 通常通り
このリズムが定着すると、毎回の準備がストレスにならず、目元の健康維持にもつながります。
コンタクトの種類別 持参アイテムチェックリスト
| 種類 | 必要アイテム |
|---|---|
| 1day(使い捨て) | 予備の新品ペア、簡易容器、メガネ |
| 2week(2週間交換) | ケース、保存液(マルチパーパス)、メガネ |
| ハードコンタクト | 専用ケース、ハード用保存液、装着液、メガネ |
| カラーコンタクト | ソフトと同様 + 装着が困難なら専用ピンセット |
強度近視・遠視の方への配慮
視力が極端に悪い方の場合、メガネでの移動が不安なケースもあります。
強度近視の方(-6D以下)
- メガネのフレームが大きめだと、安心感あり
- サロンへの行き帰りでも視界がぼやけないよう、度数を最新に
- 必要に応じてサロンスタッフが座席までエスコート
老眼・遠近両用の方
- 通常のメガネがあれば問題なくご来店可能
- 施術後の細かい鏡確認時に老眼鏡が必要であれば、それも持参を
サロンスタッフは、視覚的な配慮が必要なお客様にも安心してご利用いただけるよう、適切な対応を心がけています。
アレルギーや特殊なケース
コンタクトでアレルギー反応がある方
- 保存液の防腐剤に反応する方は、防腐剤フリー のものを選択
- 装着時間が長いと結膜炎が起きやすい方は、施術後しばらくメガネ生活を継続するのが安全
妊娠中・授乳中の方
ホルモンバランスの変化でドライアイ症状が出やすい時期です。コンタクト装着時間を短くする傾向のある方は、施術前後にメガネ時間を増やすのが安心です。
病院での治療中の方
緑内障・ぶどう膜炎・角膜炎など、目元の治療を受けている方は、まずは主治医に施術可否をご相談ください。施術自体は問題なくても、目薬使用の関係でタイミング調整が必要な場合があります。
知っておきたい眼科医療との連携
アイラッシュサロンは美容施術を提供する場であり、医療行為は行えません。そのため、目に関する治療や処方が必要な場合は、眼科医との連携 が前提になります。
施術前に眼科を受診すべきケース
以下の症状がある場合は、施術の前に眼科を受診することをおすすめします:
- 慢性的なドライアイ・違和感
- アレルギー性結膜炎の症状
- まつげの異常な抜け落ち
- 過去の目元施術での炎症経験
- コンタクト装着で日常的に不快感
事前に医師から「美容施術OK」とご判断いただいてからご来店いただくと安心です。
サロン側からの情報共有
サロン側でも、施術前のカウンセリング時に以下のような確認を行います:
- アレルギーの有無
- 目元の症状・違和感
- 服用中の薬剤
- コンタクト使用歴
正直にお話しいただくことが、安全な施術と仕上がりの両立につながります。
まとめ — 「外す前提」で来店準備を
アイラッシュサロンの施術では、コンタクトレンズは:
- 基本的に外していただきます(ソフト・ハード・カラー問わず)
- ケースと保存液、メガネをご持参 いただくのがマナー
- 視力矯正済み(ICL・レーシック)の方は装着不要
目の健康と施術品質の両立のために、コンタクトを外すことは「制約」というよりも「安全への投資」と捉えてください。1〜1.5時間メガネで過ごす程度で、長期的な目元の美しさと健康が手に入ります。
nicottでは、コンタクトご使用のお客様向けに、衛生的なコンタクト保管スペース、メガネ装着で快適にお過ごしいただける環境を整えています。
「コンタクトの扱いが不安」というご相談も、お気軽にどうぞ。
ご自身の目の健康を守りながら、まつげの美しさを最大限引き出すこと。それが私たちアイリストが大切にしている価値観です。コンタクトの取り扱いも含めて、安心して通っていただけるサロン体験をご提供いたします。




